2006.1.18 366号
米軍基地再編・強化反対、基地撤去の大きなうねりを!

あいば野日米合同演習反対に全力を
現地立て看板運動、2・12大集会派遣

 2月中旬から3月上旬にかけて、滋賀県あいば野演習場で在沖米海兵隊と陸上自衛隊中部方面隊との日米合同演習が行われます。

 あいば野は、大阪に近い関西最大の演習場。1986年から8回目を数える今回の日米合同演習は初めて厳冬期に行われ、新設された「都市型戦闘訓練施設」での市街戦演習も予想されます。(指揮をとるのは一昨年グアムで米海兵隊から訓練を受けた和泉市信太山の第37普通科連隊)。今回は岡山県日本原演習場でも同時に実施されますが、八尾の中部方面航空隊が双方の合同演習に大きな役割を担うことも明らかです。

 いま、全国で大きなたたかいが発展している米軍再編強化、米軍・自衛隊一体化の具体的な事例であり、イラクの戦闘にも派遣された米海兵隊第3機動展開部隊と自衛隊の合同演習を見過ごすことはできません。

 現地への立て看板運動(1本3,000円)への協力に拍車をかけると同時に、「2.12あいば野大集会」派遣にとりくむことを確認しました。



◇日時 2月12日(日)

◇大阪代表団の集合・行動予定

 ●集合 10時45分 大阪駅中央コンコース「旅立ちの鐘」(旧噴水跡)周辺

 11時15分発の「新快速」に乗車(座席指定はありません)、12時33分近江今津着、各自昼食後(今津駅周辺に食堂がたくさんあるわけではなく、弁当持参が望ましい)、それぞれ会場へ(参加登録、開会14時)、集会・デモに参加。(デモ終了は16時頃)


◇復路 16時30分 近江今津発〜堅田または山科乗り換えで帰阪、大阪駅18時6分または18時18分着

◇交通費/片道1,890円(往復3,780円)

◇参加の事前登録 2月4日までに事務局に所属・氏名・連絡先をお知らせいただければ団体切符を手配する予定です。


有事法制の具体化はゆるせない
「国民保護計画のねらいを斬る」学習会
 2006年2月3日(金)18:30
 大阪グリーン会館ホール
 

14日、雨中、大正区で名護支援の宣伝行動

 大阪実行委員会は、名護市長選告示の前日にあたる14日、大正区内で我喜屋むねひろ候補への支援を訴える宣伝行動を行いました。 この行動には地元の小谷みすず府会議員、矢達幸大阪市会議員も参加、大教組と府高教の宣伝カーでテープを回しながら区内をまわり、特に沖縄出身者の多い北恩加島、南恩加島、泉尾、北村町、平尾町商店街など十数カ所で住宅やマンションにむけてスポット演説をおこない、雨中約1,500枚のビラを付近に各戸配布しました。
 区内の沖縄出身者の多くは旧羽地村(辺野古をふくむ名護市羽地地区)の出身、新米軍基地建設反対の我喜屋候補当選のために、郷里の親戚や知り合いに電話をかけて指示をひろげてほしいという訴えに手を振って応える姿もありました。
 マイクをもった代表らは「今、名護では住民を無視した新たな基地の押しつけは許さないと、民主、社民、共産党などが大同団結し、我喜屋さん勝利にむけて奮闘しています。島ぐるみで市長選をたたかう様相です」と現地の報告や、横須賀の米兵による凶悪な女性殺害事件などにふれながら、「米軍基地があるかぎり、米兵のこうした犯罪や事件・事故は後を断たない」と訴え、名護市長選での勝利が米軍基地の拡大や基地強化をストップさせ、美しい沖縄の自然や、ジュゴンをまもることにつながり、基地被害に苦しむ全国のたたかいを大きく励ますことになると口々に訴えました。 演説に耳を傾けていた年配の女性は「基地を名護にもってきたら絶対あかん!兄弟も親戚も名護にいる。電話をする」、「戦争で苦労した。めちゃめちゃになった。だから頑張って」と力強い区民の激励も。沖縄出身者の多い大正区ならではでの区民の反応でした。
 この日の行動には、8人が参加しました。


大阪から支援に駆けつけて名護市長選 

 大阪安保の代表として1月6日から10日まで名護に乗り込み、連日奮闘した中央区実行委・北川恒雄事務局長は、「7〜9日にかけての3日作戦でガキヤ陣営の宣伝が届き浸透し始めたのではないか。宣伝に対する反応が大きく変化してきたとの報告があいついでいる。新基地反対の力強い前進を実感した」と語っています。帰阪にあたり、現地本部ニュースに寄せたコメントを紹介します。

 「急遽、7〜9日の名護市長選の宣伝行動に、Kさんと2人で参加しました。大阪でも今回の市長選は、重大なことだと関心は高くなっています。3人の候補とも「沿岸案」反対を掲げているので、市民がとまどっているのではと不安な気持で参加しました。しかし、名護に来てビラ配り(2人で車を使って270枚配るのに3時間を要したことも)、ハンドマイク、タテ看板張り出しの3日間の活動でそんな不安は消え、「新基地は絶対に許せない」という市民の新たなたたかいの前進が始まっていることを実感しました。

 3日間の行動で、日ごとに市民の反応が変わり、統一連の事務所に集まってくる人たちが元気に話し合っている。特に「基地反対と憲法を守る」、この一点で保守・革新の立場をのり超えて市民が団結している我喜屋むねひろ候補に対し、“革新“を標榜している大城候補には正義も道義もないことが市民に浸透し始めたことも分かってきました。

 自民・公明陣営の動きは政府の後押しで日増しに強まっていますが、油断せず頑張れば勝利の展望を開けると確信しています。大阪に戻っても、名護市長選勝利、安保廃棄のたたかいで連帯し、がんばります」

 川瀬色紙写真集 好評

 昨秋発行した矢臼別・川瀬氾二さんの色紙写真集が好評を得ながら北海道をふくめ各地で普及されています。先の日本平和大会でも北海道代表団が百数十部を普及。会場で一部求めた鳥取県のYさん(大阪安保の第1回北海道基地調査交流団・78年に参加、その後大阪から移住)は、帰路、写真集を読んで感動、県内でも広げると60部を注文しました。反響の一部を紹介します。

◆ずいぶん昔のことになりますが、別海町での平和盆おどりなどは今も鮮明に浮かんできます。あの大地にしっかりと根を張って生きておられる川瀬さんのお姿は本当に心強く、しなやかですね。大切な節目にすてきな写真集を製作していただき、ありがとうございます。カンパを含めて送金します。(82年の第5回北海道ツアーに参加、京都Y・K)

◆川瀬さんにこんな才能があるのにびっくりしました。(89年の第11回に参加、吹田Y・H)

◆矢臼別・川瀬さんの闘いについては、一度現地でお話をうかがい、不屈、剛毅の生き方に深い教示をうけました。(81年第4回に参加、八尾Y・N)

◆お久し振りです。職場や地域の仲間に声をかけ10部協力していただきました。(03年の第25回に参加、西淀川M・M)

◆川瀬さんお元気なんですね。色紙を見ていると元気がでてきます。ありがとうございました。10冊分申し込みます。(82年の第5回に参加、京都K・I)

◆昨年北海道の平和学習会で川瀬さんの写真集を買いもとめて毎日ながめています。とても勇気が湧いてきます。(江別市A・T)

◆まずはおめでとう。川瀬さんのたくましい生き方を写真集にして元気をひとりでも多くの方に紹介したいです。軍事強化の昨今、私は20年前の三宅島を思い出します。まけないで平和憲法を守るために、私にも力があります!!(三宅島・佐々木美代子)

 「川瀬氾二さん色紙写真集」は明日を拓く

 10月28日、自民党は新憲法草案を発表した。中身は「戦争放棄」の九条一項は明記していますが表題を「安全保障」とし、二項に「自衛軍」を記し、九条理念の魂を抜き、集団的自衛権の行使という大義で、戦争を容認する立場を示しました。
 戦争放棄の憲法が問われる今、この憲法九条を高く掲げ、自衛隊そのものが憲法違反である事を、北の大地で身を持って人々に挑み晒し、問い続ける男がいます。それが川瀬氾二さんです。 自然の道理に順い、季節の豊かさと共に、人を愛し戦を嫌う氏の粋で風刺の効いた句や、絵は人を優しく包み癒してくれます。

 私の好きな句をを紹介しよう。「やれ撃つな牛が乳出す子が眠る」「しずけさを破っておどかす砲の音」「此の世に何しに来た?遊びに来た?」「万年初歩」

(大阪宗平協副理事長・浪花市聖 小谷静良)

安保破棄・諸要求貫徹大阪実行委員会
   Tel06-6763-3833  fax06-6763-3836
   
・大阪市天王寺区
  玉造元町 17-22