平和の砦守る不屈の反戦地主
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岐阜県出身。26歳(1952年)で矢臼別に入植、馬1頭で16ヘクタールの原野を開拓。4年後に普実子さんと結婚、しかしまもなく陸自演習場が作られ、近隣農家は次つぎ離農。川瀬・杉野さんの2戸だけ止まる(杉野さんはその後1977年に離農し、川瀬一家だけになる)。 矢臼別演習場は、別海町など3町にまたがる日本最大の演習場(JR環状線内の大阪市街とほぼ同じ1万7千ヘクタール)。そこにクサビ形に位置する川瀬牧場、国や自衛隊からのさまざまな圧力に屈せず、「ここはわしらの土地」「自衛隊は憲法違反」として今日までたたかいつづけている。 この間、年間300日に及ぶ実弾演習やヘリ訓練などを監視・記録し続けながら、北海道の平和運動に「反戦地主」として積極的にとりくみ、また沖縄や全国、海外の反戦・平和運動の活動家とも連帯・交流を深めてきている。緑豊かな北の大地を「人殺しの訓練場にさせない」と、国家権力には一歩もひかずたたかい続ける不屈・信念の人、川瀬氾二さん。1978年から始まり、毎年矢臼別を訪れる大阪安保の「平和ツアー」でお会いしても、この人の語り口はいつも謙虚で穏やかだ。いずれ、演習場のど真ん中に「平和公園」を建設するのが夢、ぜひ夢の実現を応援したい。 | ||
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