358号
 2005.3.28
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◆やったぞ!8000人「平和9」の巨大な人文字(3.20ページにも掲載 関連記事も)
◆2・15安保学習集会−小泉さんの講演好評、パンフ発行準備
◆冬の矢臼別と流氷ツアーに20人 2・18〜20
◆3.20人文字行動での学生の発言(3.20ページに掲載)

やったぞ!8000人「平和9」の巨大な人文字

 20日の大阪はどんよりした曇り空。「いまこそ輝け平和憲法」「NO WAR ON IRAQ」「21世紀こそ平和な世界に」など色とりどりの16本のアドバルンがひるがえる大阪城公園・太陽の広場に、9時過ぎから続々と参加者が集まり始めました。
 全員合唱曲「スマイル」の原作者(ウチダトモヒロさん)による歌唱指導や平和のうたごえリレーの後、大教組などの太鼓サークルの演奏で10時30分に開会、まずイラクのフリージャーナリスト、ハッサン・アボッドさんが、イラクの子どもを救う会代表・西谷文和さんの通訳で、人々の命が奪われ続けている現地の状況を生々しく報告し、日本のたたかいへの連帯を表明しました。
 東京の中央集会にかけつける両氏に熱い拍手が送られた後、大阪労連・植田保二議長の主催者代表あいさつに続いて、石井郁子衆院議員が国会情勢を報告、アメリカの「平和な明日をめざす9・11の家族の会」と韓国緑色連合から寄せられたメッセージが紹介され、国際的な連帯と共同を実感しました。
 竹馬稔事務局長が、いよいよ大阪・関西の自衛隊のイラク派兵が近づいていることにも触れて「府民へのアピール」の内容を報告、全員の拍手で確認し、「スマイル」を合唱して人文字作成にかかりました。約10分後、2色の鮮やかな「平和 9」の人文字が見事に完成しました。
 平和を願う大阪府民の思いと決意をイラクに、世界中の人たちに届けようと、すべての参加者は色画用紙を高々とかかげながら、中学・高校生など若者たちの一言発言に耳を傾け、空撮ヘリの到着を待ちました。やがてマスコミ4社(共同通信、朝日、毎日、関西TV)と主催者のヘリが旋回。当日夕刻の6チャンネルがニュースで紹介したのをはじめ、翌日の朝日や大阪日日新聞などが写真入りで報道しました。


●1000人余が「なんば」まで元気にパレード

 集会後、なんばまで約6キロのパレードには約1300人(最終地点では約1000人)が参加しました。パレードの先頭にたった青年たちはかわるがわるマイクを握って、平和への思いを市民に訴えながら行進。さまざまなデコレーションや唱和と沿道ビラでアピールし、新橋交差点からは音楽家ユニオンのブラスバンドも加わって沿道の注目を集めました。

●天王寺、京橋など宣伝行動も

 集会終了後、約30人はJR大阪城公園駅周辺でビラを配り、大教組の一隊は公園内の練り歩きで散策中の市民にビラを手渡すなどして「3・20行動」の成功を知らせました。
 天王寺の陸橋ではギターやアコーディオンの伴奏でうたごえ協議会約30人による平和のうたごえがひびき、駅周辺では大教組などがビラ1200枚配布。一方、京橋駅前では70人が宣伝行動に参加、約40分間で1000枚のビラを市民に手渡しました。森ノ宮駅前では50人が宣伝し、世界の人たちと心をつないでイラク戦争・占領反対、自衛隊撤退、憲法9条守れの声を大きくしようとよびかけました。
 この日の行動で配布されたビラは計約4500枚。
 2・15安保学習会−小泉さんの講演好評

 2月15日に市立労働会館で開催した「安保学習集会」には約70人が参加しました。
イラク・米軍再編・新防衛計画大綱など安保の焦点について、小泉親司前参院議員(日本共産党基地対策委員会事務局長)が関係資料を駆使してくわしく解明、参加者からの質問にも丁寧に応えました。「ちょっと早口だったけど、大変わかり易くて勉強になった」「初めて聞く話もいくつかあって参考になった、ぜひ録音テープをおこしてパンフを作って内容を広げたら・・」などの感想や意見が寄せられました。
 大阪実行委員会は、全司法組合員の協力を得てさっそくテープをおこし、パンフの編集・発行に着手。当日の講演要旨と質疑、資料も添付し、A5版で40ページ程度になる見込み。

 
 冬の矢臼別と流氷ツアーに20余人 2・18〜20 

 大阪実行委員会がよびかけた「05年厳冬の矢臼別・流氷の旅」(2月18〜20日)には、大阪を中心に23人が参加しました。=以下は、中央区実行委員会・北川恒雄事務局長の報告=

 2月の北海道は、ロシアのアムール川からの流氷がオホーツク海を経て知床半島に漂着する季節。知床の海は、文字通り氷一面、その向こうに雪を冠した国後島の山々も見える。
私たちは、羅臼港から地元の共産党坂本町議も同乗して漁船をチャーター。流氷の合間を縫って航行、シベリア大陸からの遠来の渡り鳥、羽を広げれば2?にもなる「オオワシ」の群を見ることができた。流氷の上に数100羽はいただろう。スケソウダラ漁の漁船が行き交う海上で、絶滅危惧種といわれる鳥が悠然と羽を休め餌を獲る。貴重な動植物が生息し「世界自然遺産」に指定されようとしている日本最後の秘境・知床半島の魅力を満喫。
 好天に恵まれ、一面銀世界の矢臼別・川瀬牧場に入って、一番先に眼前に飛び込んできたのはD型ハウス(通称「矢臼別ホテル」)のカマボコ型屋根一杯に書かれた日本国憲法前文、そして別の屋根に隷書体で書かれた「自衛隊は憲法違反」の文字でした。外見は小柄で穏やかな反戦地主・川瀬氾二さんの強靱な意志が川瀬牧場に精一杯、表現されている印象を強く受けました。
 D型ハウス内で川瀬さんを囲んでジンギスカンの昼食と懇談会は、朴訥で、飾り気のない語りぶり。厳冬の季節でも広大な北海道の原野で一人で闘っている「反戦地主」のイメージはなく、「普通に生きてきて気がついたらこんな事になっていた」などと語る川瀬さんの言葉は、はやる気持ちを静めるかのごとくスーと私の心にしみこむ。「戦争する国」へ改憲論議が盛んになる情勢に、我が国最大の軍事演習場のなかで腰を据えて、「平和公園」構想を語り、百歳まで生きながらえてでも、「我が土地」を自衛隊には渡さないという川瀬さんの想いがズシリと伝わってきました。 


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