2005.7.14 361号
在日米軍再編反対、基地撤去の大きなうねりを!


米軍基地ある限り・・少女わいせつ事件に抗議

 7月3日、沖縄でまた米兵による忌わしい事件が起きました。米空軍嘉手納基地所属の二等軍曹が酒を飲んだ上、小学5年の女児に上着を上げさせ胸にさわったというもの。同容疑者の携帯電話には、女児二人のほか別の少女数人の写真もあったと報道されています。今後、同容疑者を日本の法律のもとで厳正な裁判と処罰に処すことが必要です。沖縄市議会と県議会はそれぞれ全会一致で抗議決議を採択しています。
 3人の海兵隊員による少女暴行事件からことしでちょうど10年、日本国民の人権をじゅうりんする重大な米兵犯罪は後を絶ちません。大阪実行委員会は、5日、アメリカ合衆国・ブッシュ大統領に次の抗議をFAXで送信しました。

「沖縄における米兵による少女強制わいせつ事件に厳重に抗議する。基地のある限り米兵の事故、犯罪は後を断たず、県民の人権は守れない。一刻も早く米軍基地を撤去せよ。」安保破棄大阪実行委員会

●お便りご紹介

5月15日から名護に単身移住、辺野古のたたかいに参加している鈴木豊さんから7日に届いたメール

今日は昼から櫓にあがる予定です、基地推進派もテント村近くに事務所を設け、動きは住民対立も始まりそうな雰囲気です。昨日は野党国会議員団が17名テント村と基地を視察にきていました。

(鈴木さんは、中央区や河内長野で長く活動、今、沖縄にはまっています。)


●締め切り間近

第27回 2005年 北海道平和ツアー
 大阪実行委員会は1978年以来、毎年夏の「北海道平和ツアー」を行ってきました。このツアーには、これまで全国各地から1200人近い方々が参加され、毎年毎年、すばらしい出会いと感動を積み重ねてきました。
 戦後60年、国連を無視したイラク侵略戦争と無法な占領に自衛隊の派兵が継続され、「米軍再編」「有事体制」「憲法9条改悪」など、日本を再び「戦争する国」に作り変える危険な動きが進められていますが、私たちの平和の願いとたたかいは、確実に戦争勢力を一歩一歩追い詰めています。
 大阪安保はことし結成40周年を迎えますが、その記念としても長い伝統をもつ「夏の北海道平和ツアー」をことしもぜひ成功させたいと考えています。ことしは例年以上に盛り沢山な内容とコースを準備しました。
 このツアーの魅力をお知り合い・ご友人に語り、広くお誘い下さるよう、お願い申し上げます。

05年8月18日(木)〜24日(水)6泊7日


●大阪発 151,000円(4〜6歳別途)

●東京発 156,000円(同上)
 *22日夜は自由食

 戦後初の戦闘地域への自衛隊派兵は北海道・旭川の部隊から始まり、いま関西などの部隊がサマワに駐留している。戦後60年、多喜二生誕100年のこの年、平和と憲法守る北の大地の不屈のたたかいに触れ、 そして、豊かな海、緑あふれる雄大な自然を満喫しよう

歴史と伝統ある楽しいツアー ぜひご参加ください!

現行安保条約発効45周年
安保廃棄6・23大阪集会に450人

 現行日米安保条約が1960年に発効して45年目の6月23日、大阪実行委員会がよびかけた「安保廃棄6・23大阪集会」が北区民センターで開かれ、労働者、市民、青年など約450人が参加しました。
 名護東海岸・辺野古沖への新基地建設に反対して8年間たたかい続けている辺野古の昨年の攻防を描いたビデオ『ある熱い心の一ページ・04年総集編』(70分)の一部を上映した後、辺野古からかけつけたカヌー行動隊・阿部和子さんが、防衛施設庁によるボーリング工事を阻止するために昨年4月からすでに400日以上に及ぶ座り込みや漁船・カヌーなどによる抗議を続けている現地の模様を、自らの体験を交えて生々しく報告し、参加者に深い感銘を与えました。
 吉田栄司関西大学教授(9条の会おおさか事務局長)の記念講演では、「法とは、憲法とはそもそも何なのか」から説き明かして、憲法前文にも9条にも真っ向から矛盾する日米安保条約の特徴を解明、「憲法に定められた人権も、民主制も平和も実現しているものではなく、国民一人一人の認識と行動によって権力者に実現を迫っていくべきもの」だと強調しました。
 集会では、沖縄と連帯して日米安保を見据えたたたかいを改めて強める決意が確認されました。
 集会で紹介したビデオはすぐ売り切れ、阿部さんの来阪にともない現地「ヘリ基地反対協」から取り寄せた「辺野古もずく」も50袋完売。集会参加者から寄せられた辺野古支援カンパは77、061円。
 6月29日、「やんばる統一連」の仲本事務局長から大阪安保にお礼のFAXが届きました。(下欄)

6月24日昼、淀屋橋で辺野古の訴え

 24日正午から1時間、大阪実行委員会は淀屋橋で米軍基地撤去、沖縄連帯の緊急宣伝をおこないました。
 この日の宣伝は沖縄・辺野古で新米軍基地建設を許さないと、連日カヌーで海上行動に参加している阿部和子さんを中心におこないました。阿部さんは、地元漁師の「美しい豊かな海を破壊するものへの怒り」の詩を大教組の宣伝カーのデッキに掲げて道行く市民に訴えました。
「美ら海、沖縄は表の顔。米軍基地の75%が集中する沖縄は裏の顔。ヘリ基地建設反対の運動をしている私たちの櫓の上を、国際大学に墜落したヘリと同じボロボロの米軍ヘリが毎日毎日飛びかっています。これが沖縄の現実です。辺野古に沖縄の現実があります。大阪のみなさん、どうか沖縄に目を向けて下さい!これ以上沖縄に人殺しの基地はいりません」と、一人一人に訴えるように熱い思いを語りました。
 新婦人の加藤洋子府本部会長をはじめ、府高教・全国一般の代表もマイクを握り、「戦後60年、危険な米軍基地の大半を沖縄に置き、いまだに沖縄の代表が本土に来て、訴えなければならないことに大きな怒りを覚える。基地はいらない、憲法9条改悪を許さない。沖縄の問題をご一緒に考えようではありませんか」と訴え、イラクへの自衛隊即時撤退や戦争法の具体化をやめさせようとよびかけました。
この緊急行動には、20人近くが参加した全国一般労組を先頭に、自治労連、共産党、北区安保などから7団体30名が参加、ビラ600枚が市民の手に渡りました。


◆ビデオ『ある熱い心の1ページ・辺野古の闘いの記録04年総集編」

大阪自治労連が30本申込み、各単組におろしました。1本1,000円。申し込み受付中

希望があればご連絡下さい。

6・19岩国集会に大阪からも8人参加

府高教から参加した上羽治雄さんのレポート(「府高教ニュース」に掲載)を紹介しはます。

《戦争も基地もない世界を》「6・19山口県・岩国集会」参加記

同集会は、「基地帝国」アメリカが、先制攻撃政策に基づく世界規模の米軍再編の一環として、米海軍神奈川県厚木基地の空母艦載機部隊とそのNLP(夜間離着陸訓練)を、米海兵隊岩国基地に移転する計画を持っていることに異を唱えるため開催されたものです。
午前中は同基地調査に同行し、先進国では類例がない基地の拡張工事・2本目の滑走路建設現場等を訪問しました。
午後は、集会の後、道行く市民の声援に後押しされながら基地までデモ行進をし、3500名(2・5km)の「人間の鎖」による基地包囲を行いました。集会最中に突如響いたFA18型戦闘攻撃機の耳を聾する轟音を思い出し、「1機であれだけの音。夜間、低空で数機がNLPを連続強行すればどうなるか」と想像をめぐらしながら、大阪から来た他の7名の仲間とともに「NLPも厚木もノー」「憲法9条改悪は戦争への道」と、潮の香りのする空に声をこだまさせた後、鎖をときました。
8月の原水爆禁止世界大会への青年教職員との再訪と家でのシャワーを楽しみにしながら広島を後にしました。(上羽治雄)

安保破棄・諸要求貫徹大阪実行委員会
   Tel06-6763-3833  fax06-6763-3836
   
・大阪市天王寺区
  玉造元町 17-22