4.28沖縄・安保シンポの成功で

  安保学習と基地撤去の運動にはずみを

 「サンフランシスコ条約」と日米安保条約(旧)が発効したのは、1952年4月28日。沖縄が米国の施政権下に置かれたことから、4・28は「民族屈辱の日」とされました。
60年後の今も、面積で0.6%、人口でも1%程度の 沖縄県に7割以上の在日米軍基地が集中しているばかりか、沖縄県民の「県内移設反対」の総意は無視され、辺野古への新基地建設が狙われています。
 「沖縄の祖国復帰(1972年5月15日)40年」という節目でもあるこの機会に、安保問題に詳しい元国会議員の小泉親司さんの基調講演を聞くとともに、空母艦載機の移駐とオスプレイの試験配備が心配される山口県岩国市と東電でさえ立地できなかった原子炉が搭載された空母ジョージ・ワシントンの母港とされている神奈川県横須賀市の代表からの報告をもとに基地の、実態についてシンポジウムを行い、基地撤去の運動に弾みをつけたいと考えます。
 「大阪安保500ヵ所学習運動」の終盤をかざるつどいです。各地域団体の方でも自らの学習運動の総まとめとしても参加への取り組みを強めるようにお願いします。


大阪幹事会&特別講演会(3月31日)


 3月31日(土)午後、府社会福祉会館で大阪実行委員会の幹事会(総会にあたる)が開催され、最初に、中田進(関西勤労協副会長)さんから「対米従属と私たちのくらし」と題する特別講演がなされました。中田さんは、ホワイトボードへの板書もまじえて話をしました。まず、1960年安保大闘争から1980年の「社公合意」までの戦後日本の安保をめぐる歴史をたどりました。そして、「いま、原発問題、TPP参加問題、沖縄の基地問題で国民的な共同のたたかいが高揚してきている。アメリカ追随、財界べったりのこれらの問題の背後には日米安保条約がある。解決するには安保を破棄して政治の根本的な改革が必要だ。安保学習をすすめ、くらしの現実から府民との対話を強めましょう」と参加者に語りかけました。
 次に、民医連の後みつるさんの司会のもとに幹事会に移りました。まず、植田事務局長が報告を行いました。冒頭で「昨年11月に大阪安保事務所に社会リサーチで来た。また、1月15日には高校生を中心とした「たこピー沖縄学習会」で話をする機会があった。彼らは、沖縄の戦後史に興味をもつとともに、『なぜ沖縄に基地負担が集中しているのか』と素朴な疑問をぶつけてきた。彼らの興味を大事にし疑問に答えるような組織と運動のあり方を構築していきたい」と述べました。
 また、「憲法改定・日米軍事同盟基軸」の立場から「教育条例」「職員基本条例」を強行する橋下「大阪維新の会」とのたたかについては、教育要求を対置した取り組みの必要性を強調しました。基地と安保をめぐっては、辺野古新基地建設反対・普天間基地撤去、「思いやり予算」削減・廃止を求める署名を含めたたたかいを強めていくためにも、「大阪500ヵ所安保学習運動」と「4・28の沖縄・安保シンポジウム」をぜひ成功させたいと報告をまとめました。
 報告の後の討論では、文書発言を含め6名から発言がありました。次は、その主なものです。
民医連・・沖縄平和ツアーに参加し戦争体験者から平和の大切さを学んだ青年が、平和を守るために自ら行動し始めている。
和泉平和委員会・・陸自信太山駐屯地内での日・祭日のヘリコプ ター離発着訓練と市民試乗の中止申し入れ活動を行っている。
全農林中央支部・・2月の宜野湾市長選支援のため独自にカンパ 袋をつくりワンコインカンパを136名の組合員から集めるとができた。中央区安保の180回連続の「23行動」に参加してきた。
 最後に、2011年決算・2012年予算と役員を承認し閉会しました。

2012年 役員体制
代表幹事 川本 幹子(新婦人大阪府本部会長)
     川辺 和宏(大阪労連議長)
     勝田 保広(共産党府委員会副委員長)
     竹馬  稔(前事務局長・専従)
常任幹事 大教組・自治労連・大阪国公・大阪労連・共産党・民医連・AALA連帯・新婦人・
     民青・平和委員会・中央区実行委員会
事務局長 植田 保二(専従)


 なお、昨年9月に就任した中野・上羽両事務局次長は退任することとなりました。その理由はそれぞれ親族介護と他の平和団体への任務変更です。早急にこの2名の補充が急がれています。


  大阪500ヵ所学習 さらに運動強化の必要

 大阪安保学習運動は開始から3ヵ月半が経過し終盤

《この間の学習運動の紹介》

2月27日「どうなるこの国の形と春闘」旭区労連 
   講師 植田保二 
3月30日「終わりのない悲しみ」映画「ひまわり」を成功させる会
   講演 豊濱光輝さん
3月31日「対米従属と私たちの暮らし」大阪安保
   講師:中田進さん 
4月3日「米軍基地・普天間」大阪で『普天間』を観る会
4月13日「沖縄基地問題と日米安保」新婦人中央支部
   講師:植田保二

 

を迎えようとしています。大阪の運動は全国を励まし、神奈川や全教などでも安保学習運動が進んできています。しかし、残念ながら、労働組合などでの学習運動の進展が遅れているのが現状です。
 「4・28沖縄・安保シンポ」への多数の参加をばねとして、各団体・地域などでの学習運動を展開しましょう。
 またこの運動のなかで安保学習の基礎となる書籍は次のようなものです。これらの資料は、グループでの読み合わせ(これも学習会)にも利用できるものです。スタート講座で使用したパワーポイント「3・11を見つめ基地、TPP問題を考える」(CD、1000円)とともにご活用ください。

◇「1からわかる安保」(200円)
◇「原発・原子力空母と日米安保」(400円)
◇「アメリカのポチと嗤われる日本の不思議」(1429円)牧俊太郎著  




大阪安保企画 与那国島ツアーへのお誘い
自衛隊基地化反対の島民激励・交流の旅

 北朝鮮の弾道ミサイル発射問題に関連して、航空自衛隊はPAC3を沖縄本島の2基地以外に宮古島分屯基地、石垣島の石垣市港湾地区に配備しました。また、陸上自衛隊は化学防護隊や衛生部隊を加えた「救難隊」を編成し、石垣・宮古・与那国に配備しました。住民からは「南西諸島への自衛隊増強を掲げた新防衛大綱の地ならしでは」と懸念の声が上がっています。
 大阪安保として、南西諸島への自衛隊増強に反対する島民を激励するため与那国ツアーを企画しました。
 申し込み締め切りは4月末。

案内ビラ(PDF版ダウンロード)



沖縄復帰40周年映画
『ひまわり』を成功させる集いー大阪で成功めざし

  沖縄復帰40周年記念映画「ひまわり」の製作・普及を成功させようと、集い(大阪準備会の主催)が3月30日高津ガーデンで40名の参加で持たれました。
 この映画は、1959年6月に現うるま市の宮森小学校に米軍ジェット機が墜落し、学童11人、住民6人の尊い命を奪った大惨事を取り上げ、沖縄の基地問題について解決を呼びかけるものです。完成予定は来春。
 最初に、同小学校三年生の時この事故にあい、最近まで自分の中にその経験を封印していたという比嘉伸弘さん(大阪在住)がギターの弾き語りを行い、「芭蕉布」と「花」を披露しました。
 続いて沖縄から駆けつけた豊濱光輝(写真、事故当時の遺体担当立会人、NPO石川・宮森 630会会長)が講演を行いました。
 「胸に抱いていた子どもが盾となって死に、そのおかげで自分は生き残ったお母さんは、未だに自分を許せずにいます」「丸焦げの死体は誰かわからず胃の内容物で身元確認をした」など事件当時を髣髴させる体験を述べたあと、「この事件は人災。政権交代後も変わらない基地の現状は政治の貧困が生んだ国災」だと語気を強めました。
 映画プロデューサーの桂荘三郎さんが「大手の映画会社はこのような映画はつくらない。
 国民的な製作運動としてつくらなければならない」と映画製作・普及への協力を呼びかけて閉会しました。
 大阪の上映普及実行委員会では次の呼びかけを各団体に行っています。ご協力をお願いします。

◇映画製作協力金一口10万円への協力。協力者には製作協力券
 100枚を渡す。カンパした団体の名前を映画の最後に紹介 
◇大阪・映画『ひまわり』を成功させる会への加入
  なお、5 月11日(金)午後2時〜、たかつガーデン705号室で
第1回世話人会議が開催されます。映画製作に賛同される団体・個人のみなさんは自由に参加できます。



中央安保学習会にご参加を
日時・場所/6月16日(日)神奈川

 日米安保条約発効60年にあたって、中央実行委員会と労働者教育協会共催の「6・16安保学習推進のつどい」が開催されます。各加盟団体・地からご参加を!
 講演  ◆「沖縄と日米安保」
       仲山忠克さん(弁護士、沖縄革新懇代表世話人)
     ◆「戦後史と日米安保」
       山田敬男さん(現代史家、労働者教育協会会長)
 日時  6月16日(土)午後1時〜5時
 会場  建設プラザかながわ(JR東神奈川下車)
(申込みは、大阪安保までご連絡下さい。案内ビラは右の画像をクリックしてダウンロードして下さい。)



「3署名にご協力を」
「思いやり予算の削減・廃止を求める請願書」
「普天間基地の無条件撤去を求める請願」
「沖縄・高江でのヘリパッド工事中止を求める要請」

 大阪安保実行委員会は、中央実行委員会の呼びかけに呼応して「23行動」などで次の3つの署名に取り組んでいます。各加盟団体においても署名への取り組みにご協力をお願いします。

◆「思いやり予算の削減・廃止を求める請願書」(署名用紙)
 *この署名は全国3万6000余名分(大阪での集約数は1360名分)3月23日に国会に提出しました。
◆「普天間基地の無条件撤去を求める請願」 (署名用紙)
*この署名は大阪集約6704筆(全国32万筆) 国会に提出。
◆「沖縄・高江でのヘリパッド工事中止を求める要請」 (署名用紙)
*この署名は5万筆国会へ提出されました。




中央安保意見広告運動締切 迫る

 安保破棄中央実行委員会が取り組む基地のない沖縄をめざすオール沖縄のたたかいに全国的連帯・支援を行う「全国紙・沖縄2紙意見広告運動」(申込み用紙)への賛同の申し込み締め切りは今月末です。お急ぎください