2007.7.2 380号 ダイジェスト版



緊急出版・中央の安保ブックレット普及開始

『米軍・自衛隊一体化と日本国憲法』

安保破棄中央実行委員会が、「安保がわかるブックレット」第2弾として、『米軍・自衛隊一体化と日本国憲法ー市民を監視し、 海外で戦争へ』(初版5000部)を緊急発行しました。
 いま、日米同盟の侵略的強化=グローバル化によって、自衛隊は、「海外派兵軍」へ変貌し、一方で国民を監視する違憲・違 法な活動を続けています。また辺野古の新基地建設に掃海母艦まで派遣し、県民に威圧を加えています。こうした自衛隊の変貌 と危険な実態を学習し、告発することは、憲法9条を守るたたかいを広げ、強める上でも、たいへん重要になっています。
 今回のブックレットは、米軍再編や憲法との関係も視野に入れつつ、いま自衛隊がどうなっているのか、この1冊でわかるように 小泉親司さん(日本共産党基地対策委員会責任者)が執筆されたもの。
 一昨年春に発行されたブックレット第1弾『安保が見えてくる時代 憲法改悪のウラ』は、大阪で3,000部近く普 及しましたが、今回もぜひ積極的に普及・活用したいものです。
●ブックレット第2弾 A5版・64ページ 頒価 1部400円  送料実費、部数により値引きします。

感動広がる映画「日本の青空」

「憲法改悪に真っ向から反対する映画」(大澤豊監督)として注目されている映画『日本の青空』の上映が始まっています。 大阪実行委員会は、1月の常任幹事会でこの運動に協力することを確認し、「製作協力券1口10万円=(1枚1000円×10 0枚)を収めて製作委員会の一員になりました。個人幹事や地域安保の事務局長などが協力券の普及にとりくみました。
 これまで、豊中(5・13)、淀川(5・19)、東大阪(6・16)、エルシアター(6・17と24)で上映され、約1900人が鑑賞しま した。7月13〜16日の4日間、谷町6丁目の「ホット・ステンション」(?6767・0745)で毎日2〜4回上映されます。

宣伝カー12台、24団体50人で

6月22日、降りしきる雨の中、意気高く行動

 現行安保発効47年、例年の「安保廃棄6・23集会」にかわって、大阪実行委員会は、22日に大阪市内での「いっせい宣伝行動」をよびかけました。
 あいにくの雨の中、午前10時に森ノ宮の大阪城公園横に集結した12台の宣伝カーに分乗して元気よく出発。用意した宣伝カー の看板幕はほとんど走行中にはがれてしまいましたが、「数の力でやりたい放題の安倍、自民・公明政治に審判を!」「アメリカいい なり、安保をなくそう」などと流しながら、ほぼ市内全区で宣伝。駅頭・団地・スーパー前などを選んだスポットで演説し(40ヵ所)、付近の団地・住宅などにビラを配りました。
 7月の選挙を前に「二大政党論」も批判し、憲法、平和、くらしを守ろうと力強く訴え、ズブ濡れになりながらの意気高い行 動に「今の政治は無茶苦茶や」と怒りをぶつける人、各地で「頑張って!」と激励の言葉をかけてくれる市民がありました。

5月30日からは毎週の「水曜宣伝行動」も継続

 通常国会最終盤と参議院選挙を前にして5月30日から「水曜宣伝行動」を続けています。「安倍・自 公内閣の暴走STOP!」「憲法・平和・暮らし守るため、参院選できびしい審判を!」と大書した張り紙を掲げ 、市内各区を回って宣伝、毎回数ヵ所でスポット演説をおこない、その都度ホットな内容に書き換えたビラを配布しています。
マイクを握った各弁士は、情勢の展開に即応して、改憲手続き法、イラク派兵延長法、米軍再編特措法など、日本を「戦 争する国」につくりかえる悪法を次々に強行成立させる一方、年金、医療、庶民大増税など国民いじめの悪政をゴリ押しで進 める自民、公明・安倍内閣をきびしく批判、安倍政治の行き詰まりを象徴する現職閣僚の自殺、自衛隊による国民監視行 動や「従軍慰安婦」問題にも触れ、安倍内閣に対する怒りが高まり、内閣支持率が急落、成立以来最低になっていることを 強調し、参院選で平和と暮らし、憲法を守る政治の第一歩を拓こう」とよびかけました。

 自衛隊による国民監視活動に抗議する!

 6月6日、自衛隊による国民監視活動の一端が日本共産党によって暴露され、全国で怒りと不安が高まっています。

 大阪実行委員会は、7日、安倍晋三総理と久間章生防衛相に対して、「『情報保全隊』によるこれらの活動が、集会・結社、 言論・出版などの表現の自由や基本的人権を保障した日本国憲法をじゅうりんし、自衛隊法をも逸脱した違憲・違法な行為であるこ とは明々白々であり、戦前・戦中の憲兵による暗黒政治の復活ともいうべきものである。われわれは、自衛隊による監視活動の即時中 止とこれまでの全容をすみやかに公開するよう、きびしく要求するものであり、厳重に抗議する。」との抗議のFAXを送信しました。

近畿5府県実行委が伊丹の総監部に抗議 12日

国民監視やめよ、中部方面情報保全隊へ

 自衛隊による国民監視・記録活動に関して、6月12日午後、兵庫・京都・滋賀・奈良・大阪の5府県の安保実行委員会は伊丹の 中部方面総監部に抗議団を出しました。(陸自の中部方面隊は北陸・東海・近畿・中国・四国の2府19県「日本全土面積の約30%」に展開する最大の方面隊)。
 前日の電話交渉で「1時間程度」の面談を応諾したにもかかわらず、業務隊司令業務室の西村室長は「部屋がない」と炎天下の西門 前での交渉を求め、参加者の強い抗議にもかかわらず、再々「部屋がない、ここで」と強弁する無礼な態度に終始しましたが、一歩も引 かない抗議団の道理と気迫に満ちた要求に屈して、約20分後に部屋に入れました。

申し入れに対して「返答する立場にない!」・・自衛隊

 方面隊情報保全隊・小田幸昌隊長あての抗議・申し入れ書の内容、各代表の抗議に対しては、何一つ回答として言及できず、「関係部局 に伝える」の一点張り。憲法をふみにじり、自衛隊法さえ逸脱している無法な活動について何の反省もなく、「釈明する根拠」さえ持ち合わせていない ことが明らかになりました。

 この日は、各府県実行委員会事務局長(奈良は平和委員会事務局長)をはじめ、滋賀県労連議長・平和委員会代表が参加、 大阪からは宮本たけし前参院議員、共産党府委員会、大阪憲法会議、北区・中央区実行委員会の代表ら合せて15人が参加しました 。行動終了後、ゲート前で横断幕を掲げて、写真撮影し、厳しく抗議の意思を示しました。
大阪実行委員会は19日午後、「一週間以内に何らかの回答をする」と約束した業務隊司令業務室・西村室長に電話をかけて督促しま したが、「文書は防衛省大臣官房に送付した」というだけで、「本省に直接云ってほしい」の一点張り。やむなく、防衛省に電話すると、あちこ ちたらい回しの末、文書課にまわされ、5団体連名の「申し入れ文書」(全文別掲)が届いていることは認めたものの、「回答する権限も立場にも ない」と強弁するありさま。国民の抗議や問い合わせにまともに対応しない姿勢に終始しています。

大阪安保など8団体の記録が・・

 「自衛隊による国民監視の記録には、大阪の8つの行動・団体があげられています。そのうち、「P」は、共産党ならびに共産党系とし て自衛隊が使っている略号で、「P5」は安保破棄中央実行委員会を指しています。「P5」の記号があるのは、次の2つ。

◆「P5大阪」

 「P5大阪」の日付は、04年2月3日の12時25分〜55分とされている。「P5大阪関係者約170人は、大阪市内(NHK南隣 〜大手前遊歩道)で「イラク派兵KG(*抗議行動)2・3昼DS(*デモ)」を行ない「MAJ(*陸自中部方面隊)」のイラク派兵反対 、戦場にMAJを送るな」などとシュプレしながら行進した」と記述。
 この行動は、大阪安保と中央区安保が共催してよびかけた「陸自本隊第一陣イラク派兵抗議緊急昼休みデモ」に関するもの。 (190人参加)・・同年2/8付「民主新報」に写真掲載。

◆「P5貝塚」

 04年1月14日夜、「P5貝塚など、関係者約100人は貝塚市職員会館で、イラク派兵反対運動の強化などを訴えた後、会場― 南海電鉄貝塚駅前の間を『イラク派兵反対、MAJ(*陸自中部方面隊)を派兵するな』等とシュプレヒコールしながら行進した」と記述。
 人数は「約100人」とされているが、実際はデモ参加は130人だった。この集会には、有事法制反対大阪連絡会を代表して竹馬稔 事務局長が参加し、情勢報告をおこない、デモにも参加した。