相次ぐ大阪港の軍事使用、4月には米艦船が
3月22〜25日、天保山岸壁に護衛艦うみぎり、練習艦かしま・あさぎりの3隻が同時入港し、23・24の両日計4回にわたって「一般公開」が行われました。
入港当日早朝の抗議行動には約40人が駆けつけ、「国民の命や安全を守らない海自の横暴と大阪港の軍事使用は許さない」と、横断幕などを掲げて抗議の唱和を繰り返し浴びせました。
天保山岸壁の敷地の前には自衛隊・海上保安庁・市職員のほか数十人の警察官が並び、抗議行動を妨害・規制しました。
「海遊館」前のビルの屋上から遠望すると、接岸歓迎セレモニーに、手に手に日の丸の小旗を持った数十人の幼稚園児が今回も動員されているのが見えました。
この日の行動の中で、参加した矢達幸・大阪市議から4月に米駆逐艦の入港が予定されていることが報告されました。
これに先立ち、3月2日には大阪南港のWTC前オズ岸壁一帯に自衛隊が掃海艇・ヘリ・ミサイル・装甲車などさまざまな装備を持ち込み、「防衛・防災フェスティバル」が開催されました。大阪実行委員会は、イージス艦「あたご」による漁船衝突事件の真相解明も進まず、真相隠蔽に汲々とする海上自衛隊・防衛省に対する怒りと批判が沸騰している中で、「自衛隊に『防災』を語る資格あるのか、平和な商業貿易港である大阪港に軍艦が乗り込み、市民の取り込みを狙うことは許せない」と、2月22日に大阪市・大阪府に後援の取り消しを、主催した大阪防衛協会青年部会には催しの中止を文書で要求しました(2月25日)。
4月12〜16日に大阪港に米駆逐艦の入港が予定されています。
平松邦夫大阪市長への「大阪港の軍事使用に関する申し入れ」(2008年3月5日)
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