2008.7.25 387-388号 ダイジェスト版



◆「関西基地めぐり」レポートは、別途「とりくみ」ページに掲載しています。

安保廃棄6・23大阪集会に1400人

神奈川代表の訴えに共感と激励・連帯の拍手

 6月23日はいつも梅雨のさ中、前日も雨、当日午後も小雨が続きましたが、扇町公園も夕刻からあがり、みんなホッとしました。

 「変えようアメリカ言いなり、国民いじめの政治 安保廃棄6・23大阪集会」の看板を背に、数十人のうたごえの合唱隊と音楽家ユニオンのメンバー5人による「憲法9条五月晴れ」や「ねがい」のオープニング演奏のあと、定刻6時30分に開会。
 この5月から大阪安保代表幹事に就任した川本幹子・新婦人会長が主催者代表挨拶をおこない、集会の意義を強調。21日に終了した通常国会の攻防と特徴について吉井英勝衆院議員がくわしく報告しました。
 つづいて、神奈川から駆けつけた宇佐美一平・安保廃棄神奈川県統一促進会議事務局長が、横須賀の米原子力空母の配備・母港化に反対する神奈川のたたかい、「7・13大集会」の歴史的意義について報告しました。
 各界決意表明では、大生連・府民要求連絡会・AALA連帯委・自由法曹団の代表が「年金・医療」「橋下『行革』」「中南米などのアメリカ離れ」「自衛隊海外派兵恒久法」について力強く発言し、政治の流れを大きく変えるためにそれぞれの分野・課題でのたたかいの強化をよびかけました。
 家串常任幹事(大教組)は「行動提起」の中で、(1)8月末にも召集される臨時国会の最大の焦点・「海外派兵恒久法」の提出を阻止する構えで、学習・宣伝・対話・署名を一気に強化すること、(2)「米原子力空母の配備反対7・13全国大集会in横須賀」への代表派遣を、(3)秋に向けて軍事費問題の学習・宣伝を強め、「軍事費削れ!」の大きな世論をつくること、の3点を強調しました。
 集会は最後に「集会宣言」を採択し、全員でシュプレヒ・コールを唱和して、中崎町・淀屋橋の2コースのデモに出発しました。

沖縄平和行進に北川・中央区安保事務局長ら5人

この6月15〜21日に行なわれた「沖縄平和行進」に、大阪安保の代表として北川恒雄・中央区安保事務局長が参加し、名護から糸満まで炎天下を行進しました。最終集結地点は県庁前。北川さんのほか大阪からは4人が参加、元気に歩き通しました

関心高まる軍事費問題
小泉講演パンフ発行

 大阪と中央区の安保実行委・革新懇が共同でよびかけた「軍事費問題」の「4・25緊急学習会」には約120人が参加、小泉親司さん(共産党中央委員会基地対策委員会責任者)が豊富な資料を紹介しながら、巨大なムダと利権の根っこに日米安保とアメリカ言いなり政治があることを詳しく解明しました。
 大阪安保は、好評だったこの講演の内容をパンフにまとめて、発行しました。1部200円。
 なお、中央実行委員会が「安保がわかるブックレット」の第3部としてこの2月に発行した『日本の軍事費 巨大なムダと利権』は、かつてなく好評で増刷をつづけ、全国で2万部が活用され、大阪でも2000部に達しました。
 国民生活への攻撃が強まる中、軍事費問題への関心が広がっていますが、まだまだその恐るべき実態はよく知られていません。秋に向けてブックレットの活用・普及を重視し、「軍事費削れ!」の世論をもっともっと大きくすることが求められています。

自衛艦・米艦、相ついで
大阪港入港軍事使用拡大

 3月1日に大阪南港・WTC前オズ岸壁で「防衛・防災フェスティバル」が開催され、自衛隊が掃海艇・ヘリ・ミサイル・装甲車などさまざまな装備を展示したのに続いて、3月22〜25日には天保山岸壁に護衛艦・練習艦など3隻が同時入港、2日間4回にわたって「一般公開」が行われました。
 さらに4月12〜16日には大阪南港J岸壁に米イージス駆逐艦チェイフィーが入港するなど、大阪港の軍事使用がますます拡大されています。
 とりわけ民間港への米艦船の入港が年々増えていることは軽視できません。大阪実行委員会は、原水協・非核の会・平和委員会と共同で4月3日に市港湾局交渉(18人参加)をもち、4月8日には、2月の沖縄少女暴行事件、3月の横須賀タクシー運転手刺殺事件と相次ぐ米兵の凶悪犯罪の抗議もふくめて「米軍犯罪許すな、基地なくせ!米艦船拒否せよ4・8緊急昼休みデモ(25団体約60人)を行ないました、また入港当日の12日には約70人がかけつけ、現地抗議行動を展開、日英両語で米艦に抗議の声を浴びせました。

 関西の自衛隊が矢臼別で北方転地訓練

 伊丹に総監部を置く陸自の中部方面隊の第3師団(司令部・伊丹千僧、信太山・宇治はじめ近畿圏に展開)が基幹部隊となって、8月11日まで日本最大の演習場である北海道・矢臼別演習場で大規模な火砲長射程実射、師団規模演習が行なわれます。
 参加隊員は3、100人、火砲14門、戦車13両、車両1,000両、航空機14機が、関西から陸・海・空路で移動(移動開始は6月20日)。海自輸送艦(釧路港・苫小牧東港・根室花咲港・函館港など)、空自輸送機(千歳・釧路・中標津空港)のほか、JRや舞鶴からの民間フェリーも使われる模様。(「朝雲」6/12付)
 「洞爺湖サミット」(7月7〜9日)の最中に実施する意図は何か、などの疑問が広がっています。これは文字通り、戦争ための大規模な予行演習です。
 大阪安保の第30回北海道平和ツアーが矢臼別で一泊するのは7月31日、この演習の真っ最中です。

「全国大集会in横須賀」へ大阪から48人

   70人余の「関西代表団」に市民が注目

 「米原子力空母ジョージ・ワシントンの配備は許さない、米軍再編・強化反対、関西代表団の「軍港めぐり」の船に伴走、監視する、米海軍の警備艇つくるな海外派兵恒久法、守ろう憲法9条を掲げた7・13全国大集会」には、炎天下、首都圏を中心に3万人以上が結集し、大きな成功を収めました。
 早朝の新幹線で出発した関西代表団の先発組は、横須賀港・三笠公園から乗船して軍港めぐりの後、色鮮やかな揃いのゼッケンを着けてヴェルニー公園の集会とデモに参加。「原子力空母来るな! 関西代表団」の先頭幕と「変えよう!アメリカ言いなりと国民いじめの政治」と大書した10?の横断幕が市民や取材のマスコミから注目されました。

大阪労連・大阪市地区協の代表として参加した守山禎三さん(市障教)の報告コメントを次に紹介します。

 にえたぎるような猛暑の中、ふき出す汗をタオルでぬぐいながらカメラを構える私は、全国から横須賀のヴェルニー公園にかけつけた3万人の人々の熱い思いを、ファインダーの中に感じていました。

 昨年、岩国の河原に集まった、1万人を超す人達の掲げた「怒」の文字と、丸いうちわ?に書かれた「STOP空母」の文字がダブッて見えました。
 大阪市地区協議会から派遣してもらった今回の横須賀集会では、米軍再編の実態とともに、戦争への道を突き進もうとする、危険な日本の姿をこの目に焼き付けて帰ることになりました。
 開会に先立って、乗り込んだ船からは、横須賀を母港とする米第7艦隊の旗艦ブルーリッジをはじめ、何隻ものイージス艦が確認でき、もし原子力空母ジョージ・ワシントンが配備されれば、まさに、横須賀は米海軍の極東における前線基地として、アメリカの世界戦略の野望を満たすための拠点とされることがありありと窺えました。 加えて、混在する自衛隊の艦船の数々が、ことごとく、この間の、憲法を踏みにじって海外派兵された掃海艇であり、補給艦であり、また、漁船に衝突し沈めた同型の最新のイージス艦「あしがら」であったりと、米軍と一体となって再び軍隊になろうとしている自衛隊の姿を露わにしていました。
 もはや戦後ではなく、戦前である(いや、既に戦中である)と言われる中、平和な日本を守り、世界の平和を築くために、心を合わせて行動しだした全国の仲間たちと共にデモをしながら、大阪に帰って、憲法を守る闘いを、もう一歩前に進めなければと考えました。
 共に頑張りましょう。

 炎天下、7月「安保廃棄23日行動」

 7月23日、正午から1時間、淀屋橋で毎月恒例の「安保廃棄23日宣伝行動」をおこないました。

 したたる汗が目に入る炎天下、自治労連、民医連、大教組、AALA連帯委、松田大阪安保幹事らが代わるがわるマイクを握り、「石油高騰で漁船20万隻の『抗議休業』がおこなわれているのに、政府は米軍に無償で油を提供するのか」などと、市民に訴え、300余枚のビラを配りました。
 「毎月の23日行動」はこの4月で250回を越えています。毎月4〜5ヵ所で宣伝行動を継続している中央区安保、そしてこの1年半、少人数でも、南海岸和田駅前での行動をとりくんでいる岸和田安保も宣伝行動をおこないました。

安保破棄・諸要求貫徹大阪実行委員会
   Tel06-6763-3833  fax06-6763-3836
   
・大阪市天王寺区
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