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2005.1.21
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'05 平和の春を呼ぼう 日本に、世界に 10年前の1月、大阪実行委員会は13日から16日にかけて四国での「米軍機超低空飛行訓練」調査を中央・京都とともに行いました。行動には16人が参加、高知・早明浦ダム上流の米軍機墜落事故現場などを視察して、16日夕刻、徳島港からフェリーで大阪南港に向かいました。船から見た神戸の街は美しく灯に輝いていました。 その翌朝、あの大震災が起こりました。
大阪実行委員会は、20日に予定していた「国会開会日昼休みデモ」を中止、正午から市役所前で、5時からは京橋で「被災者救援」の緊急宣伝と募金行動を行いました。ビラは計2500枚、募金はこの日だけで52万円も寄せられました。その後「23日行動」(京橋)での募金36万円も合わせて約90万円で救援物資を購入、21日の第1次から2月中旬まで9回にわたって被災地に物資を届けました。 また、「安保・軍事最優先の政治が招いた大惨事、政治の流れを変えよう!」と軍事費削減、被災者支援、防災対策の抜本的拡充を訴えた写真ポスター4000枚も作成しました。 この10年間に使われた軍事費は約50兆円。 04年も台風・水害・地震・津波などの災害が相次ぎ、今も多くの被災者が不自由で不安な毎日を送っているのに、1月21日から始まる通常国会では国民負担増の悪法が準備されています。 イラク・自衛隊派兵・沖縄問題・改憲のたくらみと安保の改変・・政治の流れを変えるたたかいはいっそう重要な段階を迎えます。「終戦60年」「大阪安保結成40年」の年、2005年を力いっぱい頑張りましょう。 国会開会日1・21昼デモに90人 国民生活破壊の「小泉構造改革」、政治とカネ、自衛隊のイラク派兵、憲法改悪のための「国民投票法案」、教育基本法改悪など、暮らし・平和・日本の進路にかかわる重要な問題が山積する第162通常国会が150日の会期(6月19日まで)で始まりました。 大阪実行委員会は北区実行委員会と共同して開会日の「1・21昼休みデモ」をよびかけ、約90人が参加しました。 女神像前での出発集会では竹馬事務局長が情勢の特徴と課題にふれて主催者あいさつを行った後、大教組・憲女連・北区民青の代表がそれぞれ決意を表明、タペストリーや団体旗をなびかせて寒気のきびしいオフィス街を「イラク戦争やめよ」「自衛隊の派兵反対」「暮らし・平和・憲法を守れ」などと唱和しながら行進しました。
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八尾・信太山の自衛隊に申し入れ(申し入れ書) 自衛隊のイラク派兵が延長され、今春から中部方面隊が派遣されることになっています。 陸上自衛隊の先遣隊がサマワに到着して1年目にあたる19日、安保破棄大阪実行委員会は、中部方面隊の部隊が置かれている八尾(航空隊)と信太山第37普通科連隊)の駐屯地にイラク派兵に反対する申し入れ行動を行いました。 八尾でも信太山でも、応対した広報担当官が派遣の準備が始まっていることを認めつつ、具体的な人員や内容については「マスコミにも公表していない」などとして、説明を拒否しました。 代表らは、サマワの宿営地がすでに9回も砲撃されるなど、占領軍の一翼を担う自衛隊への反発と怒りが高まっているもとで、いよいよ隊員の安全を確保することもおぼつかない状況になっていることを指摘し、大義のない無法な占領の片棒を担ぐ派兵中止を上部に要請することや派遣命令を前に隊員への強要、強制を絶対行わないよう文書(大阪安保と平和委員会の連名)と口頭で強く申し入れました。 八尾市と和泉市の市長・議長にも要請(要請書) また同日、駐屯地への申し入れ行動の前後に、八尾市と和泉市の市長と市議会議長に対して、住民の安全を守る立場からも地元の自衛隊の派兵に反対するよう文書で要請しました。 応対した岩崎健二八尾市助役、同市議会越智妙子副議長、林和男和泉市助役、同市議会横山勝副議長らは、申し入れの趣旨をそれぞれ市長、議長に伝えることを確約しました。 この日の行動には、松田長敬代表幹事・竹馬稔事務局長、大阪平和委員会、大教組、府高教のほか、八尾と東大阪の平和委員会、八尾と和泉の新婦人、和泉労連、和泉年金者組合など、延べ23人が参加しました。 また自治体への申し入れに際しては、永井きみ子市議(八尾)や、原重樹市議(和泉)も同行しました。 (八尾・信太山の自衛隊への申し入れ書や、市長・議会への要請書はPDFファイルでダウン・ロードできます) NHK番組改ざん問題で抗議文送付 NHK番組の改ざん問題が明らかになり政府・与党とNHKの幹部の責任が問われています。 大阪実行委員会は13日、小泉首相、自民党本部、安倍晋三幹事長代理、中川昭一経産相と海老沢勝二NHK会長に郵送とFAXで抗議文を送りました。 ビラ配布弾圧にも抗議 また、東京で発生したビラ配布弾圧と不当な起訴についても、民主主義と言論・表現の自由を守る立場から、東京地検に抗議文を送りました。 |
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◆沖縄支援・連帯緊急募金 大阪実行委員会が昨年9月からよびかけた「沖縄県民のたたかいを支援する緊急募金」には各団体・個人から37万円余の協力が寄せられました。ありがとうございました。 ◆名護へ津軽のりんご20箱など送りました 大阪実行委員会は、情勢が緊迫し、辺野古漁港での連日の座り込みや週末ごとの宣伝・署名行動などを展開している名護のたたかいをまず激励しようと、12月18日に集まった募金の一部から「津軽ほほえみりんご」10キロ入り20箱と1リットルの無添加リンゴジュース5ダースを名護の「やんばる統一連」に送りました。 「大阪安保のみなさん ありがとうございました。新基地建設反対・ボーリング調査反対の真っ赤なリンゴうけとりました。みなさんの熱情にこたえ奮闘します。本日は名護に集まって数十人が参加して署名宣伝行動をおこなっています。おすそわけもいたします。辺野古にももっていきます」と大書したお礼のFAXが「やんばる統一連」と「沖縄統一連」から届きました。 *募金袋作成など運動に要した経費を差し引き、募金は沖縄統一連と「やんばる統一連」、宜野湾市民会議を通じて現地へ届けます。 ◆12・21沖縄2紙に連帯の意見広告掲載 全国697団体、大阪からは122団体 沖縄統一連と中央実行委員会がよびかけた「沖縄連帯意見広告」運動には、大阪の122団体から申し込みが寄せられました。 7年前の名護市民投票で「新基地建設反対」が多数を占めた「勝利7周年」の21日付「沖縄タイムス」と「琉球新報」には、1300人近い個人賛同も得て、全国679団体の連名で全面意見広告が掲載され、沖縄県民のたたかいを大きく激励しました。ご賛同いただいた大阪の広範な諸団体、有志のみなさんに感謝します。 ◆12・14 昼休み抗議デモに120人 自衛隊の派兵延長とファルージャ攻撃を糾弾 自衛隊派兵期限の12月14日、北区安保と中央区安保、大阪安保が共同してよびかけた「昼休み抗議デモ」には、自治労連・教組関係・母親連絡会・新婦人などの府団体も含めて約120人が参加、30近い団体旗が林立し怒りに満ちた元気よいデモになりました。 アメリカ総領事館で入館の列に並ぶ市民や昼時のオフィス街を行き交う人たちも注目、デモを見ていた4人の若者が手を振って抗議のシュプレヒコールに共感を示すなど、国民多数の声を足蹴にしてイラク派兵を延長(12月9日、閣議決定)、無法な侵略戦争と人道・国際法に反する住民虐殺の共犯者の道を歩む小泉内閣への批判の高まりが実感される行動になりました。 ◆年末、天王寺・大正・八尾でもデモや宣伝 自衛隊のイラク派兵に反対する「12・13天王寺区ピース・トワイライトデモ」(大阪法律事務所よびかけ)、自衛隊派兵延長に抗議する「12・14大正区民集会とデモ」(大正安保主催)では、いずれも「光り物」を持って行進、市民にアピール。 中部方面隊航空隊が駐屯する八尾では、12月16日の日曜日に志紀西公園で有事法制反対八尾連絡会がよびかけた集会がおこなわれ、集会後、付近の団地などでハンドマイク宣伝と各戸へのビラ2000枚を配布しました。 ◆12・21 沖縄支援連帯全国いっせい行動 名護ではこの日辺野古沖で漁船など27隻の「海上パレード」や漁港での集会・キャンドルローソクデモなどがとりくまれ、新基地建設中止をアピールしましたが、大阪では正午から1時間市役所前で宣伝行動をおこない、この日の現地紙に本土からの連帯意見広告が掲載されていることを市民に紹介、沖縄県民のたたかいへの支援をよびかけました。 「関西でも戦争準備が進んでいる」ことを解明した99年作成のカラーリーフ(在庫分)400部とビラ約600枚を配布。 イラク・ファルージャで沖縄から出撃している海兵隊が住民虐殺の蛮行を働いているなどを告発、沖縄はじめ在日米軍基地の撤去を訴えました。 |
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