![]() 2007.3.5 377号 ダイジェスト版 |
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また大阪港に米軍艦が入港 3月1~5日、 日本有数の商業・貿易港である大阪港に、3月1日、沖縄から米海軍のイージス駆逐艦「ステッテム(ステゼム)」が入港しました。 同艦は、05年6月に横須賀に配備され、長崎・秋田・石狩北港など民間港への入港を繰り返してきました。 13年前の1994年秋、27年ぶりに米艦船「クロメリン」が入港した時、大阪市議会は「大阪港平和利用決議」を全会一致で採択して、大阪港の軍事利用に反対することを決めました。それなのに港湾管理権をもつ大阪市長は議会と市民の意思を無視して、その後も米艦船の入港を許可し、94年から数えて8隻になりました。
大阪市はこれまで、米公文書館の記録でも明らかになっている「核持ち込み密約」の存在に頬かむりをして、「事前協議」がないことを「核兵器不積載」の口実とする外務省の見解・解釈を鵜呑みにし、結局「日米安保・地位協定のもとでは地方自治体の港湾管理権を行使できない」という対応に終始、地方自治の本旨を投げ捨て、市民の安全や、市民の代表である市議会の意思よりも、国の政策に追随してきています。 日米両政府が今秋に向けて、「民間港湾・空港の米軍優先使用を前提にした朝鮮有事想定の日米共同作戦計画の改定」作業を進めているもとで、こうした態度は断じて許されるものではありません。 1975年以来30余年にわたって米艦船の入港を拒否してきた神戸市の「神戸港方式」などを参考にして、大阪市においても大阪港の軍事使用を断じて許さない、毅然とした実効ある措置をただちに取ることが求められています。 世界中で、またアメリカ国内でも指弾され、批判の声が集中している米軍の無法なイラク侵攻と軍事占領、その一翼を担っている米艦の入港は、日本を米軍と一緒に「戦争する国」につくり変えようとする動きの一環にほかなりません。
集会では、大港労協の佐野議長や港運同盟の代表らとともに、大阪実行委員会の竹馬事務局長が決意を表明し、参加者は、米艦に向って「大阪港から出て行け!商業貿易港の軍事使用反対!」などの唱和を繰り返しました。 抗議行動の後半、4団体による抗議の中では、新婦人・非核の会・大教組代表の決意表明に続いて、民青府常任委員の和田育美さんが流暢な英語で米軍人へのよびかけとシュプレヒコールを行い、艦上の多くの米兵たちが注目、耳を傾けている姿が遠望できました。
さらに重大なことは、この演習に際して、大阪空港の軍事使用が一気に拡大されたこと。1月16日に米軍の小型プロペラ機(8~9人乗り)2機が相次いで飛来し、29日から連日(2月1・5・10日を除く)同型機やセスナ機(10人乗り小型ジェット)、19~20人乗りの小型ジェットガルフストリームなどが離発着しました。13日には3機も飛来、演習終了後も20日まで30回が確認されています。 民間空港に、米軍といえども軍用機が勝手放題に出入りすることは許されておらず、今回のようなことは、ベトナム戦争以来の異常な事態といわなければなりません。 この共同演習は、米軍側がアフガン、イラクなどの軍事行動に参加している陸軍第1軍団(その司令部を神奈川県座間に移転させる)や在沖海兵隊であることにも明らかなように、米軍再編強化のもとで、日米軍事一体化と自衛隊の「海外派兵型軍隊への転換」をすすめ、米軍支援をいっそう強化するための実戦的演習です。(本件については、3月4日付「大阪民主新報」に竹馬事務局長の論稿(『大阪空港への米軍機飛来激増 在日米軍は勝手放題、日本政府は主権放棄』)掲載 |
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大阪実行委員会は、イラク戦争4年の「3・20」全国いっせい行動」について1月10日の常任幹事会で検討し、大阪労連などと相談の末、2月13日に主催3団体による「3・20の成功をめざす緊急会議」を国労大阪会館で開きました。 この会議では、イラク報道で「平和・協同ジャーナリスト基金大賞」を受賞したフリージャーナリストの西谷文和さんが最近の映像でイラク戦争の実相を報告。集会の大綱も確認しました。 【3・20大阪集会 *日時/3月20日(火)
◆主催者あいさつ/ ◆映像「イラク戦争は、今」 ◆活動交流/イラクのこどもたちへ医療支援を行う「おおさか」の 会/イラク派兵差止裁判をすすめる会/重要局面をむかえた 「改憲手続き法案」をめぐる国会情勢 ◆オーボエとギターの二重奏「ラ・テール」(あべ佳世・増井一友さん)「千の風になって」ほか ◆記念講演「イラク、アメリカ、そして日本」 仲 晃 氏 (下段のプロフール参照) ◆みんなでつくろう「人文字」 ◆全員合唱「ねがい」 |
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仲晃氏プロフィール
1927年、舞鶴生まれ、東大卒。共同通信社ワシントン、ジュネーブ支局長などを歴任。ボーン・上田賞(日本の国際報道の最優秀記者に贈られる賞)を受賞。現在、日本ジャーナリスト懇話会会長・桜美林大学名誉教授。 主な著書 『マクナマラ回顧録 ベトナムの悲劇と教訓』(ベトナム戦争の愚かさを自己批判した同回顧録を翻訳、共同通信社1997年刊)、『黙殺-ポツダム宣言の真実と日本の運命』(上・下巻、NHKブックス2000年刊)ほか。 |
イラク情勢いよいよ重大・・内戦化・国の崩壊の危機 フセインの処刑執行(06.12.30)、ブッシュの米軍21,500人の増派発表(07.1.10)を新たな契機に 武力衝突、宗派間抗争が激化し自爆テロが続発。3/1米国防副長官、さらに7,000人の増派発表。 |
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1/16 バグダッド大学(70人死亡) 1/20 米軍ヘリ墜落(27人死亡) 1/22 自動車爆発(88人死亡) 1/24 攻撃ヘリの軍事作戦(30人殺害) 1/26 ペット市場で爆発(死傷50人) 1/27 バグダット自爆テロ(死傷70人) 1/28 ナジャフで武装集団と戦闘 1/30 マンダラ爆弾テロ(80人死傷)、 2/3 バグダッド市場テロ(130人死亡・350人負傷) 2/4 バグダッド爆弾・銃撃続発(11人死亡) 2/8 バグダッド市場爆弾テロ(44人死傷) 2/11 ティクリット爆弾テロ(37人死傷) 2/12 バグダッドの2つの市場で爆弾テロ |
2/12 バグダッド西部でトラック自爆テロ (16人死亡、38人負傷) 2/18 バグダッド東部自動車爆弾(60人死亡、130人負傷) 2/19 バグダッドのタルミーヤの米軍基地に自爆テロ 2/24・25 バクダッド自爆テロ(56人死亡、103人負傷)、 2/26 バクダッド爆発(6人死亡、31人負傷) 2/28 バグダッド南の市場で自動車爆発 3/2 バグダッド北方、警官12人殺害される 3/3 アンバル州ラマディで自動車自爆テロ ◆1.27ワシントン50万人集会など全米で反戦集会、2.24ロンドンで英軍撤退を要求する12万人の集会デモ |
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伊丹・日米合同演習YS-51にともなう 米軍機の大阪空港飛来記録 (演習期間/07.2.4~2.16) 飛来日 機数 機種 着陸 離陸 1.16 2機 ◇ピーチB200(8-9人乗り) 11;56 13;31 ◇ピーチB200 12;10 13;57 29 1機 ★セスナ・560サイテーションV/ウルトラ 14;29 19;17 30 1機 ★セスナ・560サイテーションV/ウルトラ 8;41 8;48 31 1機 ★セスナ・560サイテーションV/ウルトラ 14;00 15;12 2. 2 1機 ★セスナ・560サイテーションV/ウルトラ 10;43 11;46 3 1機 ★リアジェット35(8人乗り) 17;52 18;20 4 1機 ★リアジェット35 16;33 17;15 6 1機 ◇ピーチB200 11;58 12;58 7 2機 ★セスナ・560サイテーションV/ウルトラ 9;28 9;55 ◇レイセオンピーチB1900 17;41 18;10 8 1機 ★リアジェット35 15;02 15;23 9 1機 ★ガルフストリーム(19-20人乗り) 17;28 18;15 11 1機 ★ガルフストリーム 13;45 14;35 12 1機 ◇ピーチB200 14;11 15;18 13 3機 ★リアジェット35 8;31 13;11 ★ガルフストリーム 8;34 9;17 ★セスナ・560サイテーションV/ウルトラ 8;54 9;23 14 2機 ◇ピーチB200 9;44 10;41 ★セスナ・560サイテーションV/ウルトラ 16;07 16;41 15 3機 ★セスナ・560サイテーションV/ウルトラ 10;24 11;15 ★セスナ・560サイテーションV/ウルトラ 13;52 16;39 ★セスナ・560サイテーションV/ウルトラ 16;44 18;00 16 1機 ◇レイセオンピーチB1900 9;57 10;44 17 1機 ★セスナ・560サイテーションV/ウルトラ 14;58 16;14 ★セスナ・560サイテーションV/ウルトラ 9;07 9;34 20 3機 ★セスナ・560サイテーションV/ウルトラ 9;13 9;57 ◇レイセオンピーチB1900 10;05 11;40 ◇ピーチB200 10;08 12;03 (07.1.16~2.20 計30回) 2.21以降飛来なし。 ★表示・小型ジェット機 ◇表示・小型プロペラ機。 |
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